親の言葉の通りに子は育つ!の、続き。~子どもに届けたい言葉~叱る編
ハレコトリです(*・∀・*)
親の言葉の通りに子は育つ!
言葉で子どもを追い詰めないために気を付けたいポイントを、紹介しています。
それは、
*
余計なひと言を言わない
*
ということ。
前回は、褒める時の余計なひと言をお伝えしました。
では、叱る時の余計なひと言って、何でしょう??
(*・∀・*)
☆叱るバージョン
叱る時の余計なひと言といえば、
①「いつも」「また」など、繰り返すことを表す言葉
②負のレッテルを貼るような言葉
です。
例1))
食事中。
Aちゃんが、コップを倒し水をこぼしてしまいました。
Aちゃん普段から、よく、こぼすんですが…。
ママ
「もー、何やってるの!またこぼしたの!?あんたはホントにダメだね!いっつもこぼすよね!Aちゃんは注意が足りないんだから。」
Aちゃん
「…ごめんなさい。」
どうですか?
文字にすると、責めすぎているのが
わかるでしょうか。(^^;
ここで余計だったのは、
まず、
①「またこぼした」「いっつもこぼす」
という、繰り返す言葉ですね。
悪いことや失敗に繰り返す言葉をつけると、
潜在意識に刷り込まれて、
本当にまた、悪いことや失敗を繰り返してしまいます。
「私は、いつもこぼすんだ」
「こぼすのが、私」
ということが、Aちゃんの無意識下での標準となってしまいます。
それから、二つ目。
②「アンタはホントにダメ」
「Aちゃんは注意が足りない」
という、負のレッテルを貼る言葉です。
これも、潜在意識に刷り込まれると、
どうなるでしょうか。
「私は注意が足りないんだ」
という定義が、無意識のうちになされるので、
また再び、不注意によって失敗してしまいそうです。
「私はダメな人」
ということが刷り込まれると、
大きくなってもずっと、
自信のないAちゃんになってしまいます。
「どうせ、私はダメだから」
なんて無意識にも感じていたら、
頑張り抜くことや、新たなことへの挑戦ができなくなってしまいますよね。
そして信じられないかもしれせんが、
「私はダメ」という定義を守ろうとして、
無意味のうちに、
失敗する方向へと行動してしまうんですって。キョワイ( ゚д゚)
では、Aちゃんがこぼしちゃった時。
こんな言い方、どうでしょうか。(*^^*)
ママ
「わー、こぼれた!…はいっ!(布巾を手渡す)」
さっぱりした感じです。
ママ
「わー、ぶつかっちゃったね!はいっ!(布巾を手渡す)」
見たそのままの事実を伝えてみました。
ママ
「わー、水で良かったねー!コップはここに置くと良いと思うよ。はいっ!(布巾を手渡す)」
繰り返すようなら、次に失敗しない方法を
一緒に考えてあげると良いかもしれません。
そして自分で拭いてもらうという…笑
では、もうひとつ。
ちょっとヘビーです。
例2))
Aちゃんが、弟の頭を叩いています。
ママ
「何してるの!やめなさい!なんで叩いたの!叩いたらダメでしょ!…わかってるの!?何とか言いなさい!!」
Aちゃん
「…」
ママ
「いっつも叩いてるよ!Aちゃんは乱暴なんだよ。ダメだって言ってるでしょ!ホントに意地悪な子だね!」
ママは必死です。
何とかして、叩くことはいけないことだと教えないと!
弟を守らないといけない!
お友達にも同じことをしたらどうしよう!
私も必死に、こんな風に叫んでいました…。
自分や相手に危険が及ぶことには、
しっかりはっきり、注意することが必要です。
でも、こんな風に言われても、
叩くことをやめられるとは思えません。
冷静になると、わかります。
ここでの余計なひと言は、
①「いっつも叩いてる」
②「Aちゃんは乱暴なんだ」
「ホントに意地悪な子」
ですね。
ひと言じゃなく、ミコトもありました。汗
これらの言葉は、潜在意識に刷り込まれて
本当にいつも叩く、
本当に乱暴で、本当に意地悪な子
を導いてしまいます。
本当に恐ろしいことです。
おまけに、
過去に記事にしたことがありますが、
「なんで」の恐怖
があります。
「なんで」は、相手に「全否定された」と感じさせる
最恐の攻め言葉です。
返す言葉が見つからなくなる、アレです。
例2は、ママがAちゃんを「なんで」で責め立て、
言葉が出ないAちゃんに対して更に
余計なひと言、ふた言、み言を浴びせたわけです。
…これじゃぁ、ママが悪いみたいな言い方ですね(ToT)
いいえ、ママは悪くない!
Aちゃんに叩くことは良くないことだと教えたいだけ。
だから、
叩くことを繰り返してしまいそうな言葉は
聞かせない方が良いですよね。
ママ
「叩くことはいけない!!」
と言いながら即座にAちゃんと弟を引き離す!
というのはどうでしょうか。
ザ・シンプル。
☆言葉で子どもを追い詰めないために!
叱るときの余計なひと言…
①「いつも」「また」など、繰り返すことを表す言葉を使わない。
②負のレッテルを貼るような言葉を言わない。
叱る言葉はシンプルに☆☆
***
今回のテーマについては、以上ですが、
ちょっとモヤモヤするのは私だけでしょうか。
例2に出てきたAちゃんは果たして、
わかってくれたのでしょうか。( ゚д゚)心配…
シンプルに叱って引き離したあと、
弟を守ることはもちろん、
叩くに至った経緯やAちゃんの心境を
確認する必要があると思います。
Aちゃんが怒りに満ちて興奮しているときには、
その場から遠ざけたり、
一人にさせたり、
ギュッと抱き締めて押さえ込んだり、
どの方法が良いのか迷いますが('~`;)
とにかく落ち着かせることです。
ママの話が聞こえるくらいまで落ち着いてきたら、話してみましょう。
ママ
「ママの声、聞こえる?何があったのか、教えて。」
ここから始まるAちゃんとの対話です。
ママには納得できないことも絶対ありますが、
Aちゃんの立場で、一度はAちゃんの感情を受け止めてあげます。
その上で、それでも、叩くことはいけないことだと、
「もし別の立場だったら」
具体的に例を挙げて、叩かれた人の気持ち、
叩かれた人の家族の気持ち、Aちゃんだったらどう感じるかを想像させます。
次に同じような状況になったとき、
次はどうしようと思うか、一緒に解決策を考えます。
よく話し合いができたら、抱き締めてあげます。「お話聞いてくれてありがとう。」
Aちゃんは、気持ちを一旦受け止めてもらうことで、「わかってくれた」と安心し、
その後のママの声が入りやすくなります。
具体的に他者の立場で感情を想像することで、
叩かれることが悲しく辛いことだと認識します。
次に同じことが起こったらどのように対処すると良いか、
自分で考えることで、
思い出しやすくなります。
抱き締めてもらうことで、
「私は大丈夫。ママは私を見てくれている。」
と、自信がつきます。
自信がついたら、気持ちに余裕ができて、
弟と接するときも優しくできるようになります。
家庭で、このような体験
「大丈夫、安心、愛されている」
の積み重ねがあると、
外でのお友達とのトラブルも
ぐっと少なくなるのではないかと思います。
そんなわけで、
Aちゃんは大丈夫~(*・∀・*)
久々の投稿で、長くなっちゃいました!
記事を書きながら自分に言い聞かせる
ハレコトリでした。
お読み下さりありがとうございます(*^^*)